神々の鎮座まします霧島の山々を宮崎県の側から眺めます


by ai-bannri
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9月27日ー名産品を食べる

鹿児島から、餡の入っていない「かるかん」と「さつま揚げ」「壷漬け」を買ってきた。
さつま揚げは大阪ではてんぷらと呼んでいるがこちらに来たときはちょっと戸惑った。
油で揚げるのだからてんぷらには違いないが、衣はどうした?

学校の近くに杣家を借りて一人住まいして高校に通っていた。
まだ、かまどで煮炊きしていたので近くの山に枯れ木を拾いに行って薪にして飯を炊いた。
いま、どんな状況でも飯が炊けるのはそのときの賜物だ。
冷蔵庫など考えもしない状況だったのでわずかな銭を持って野菜や魚を買いに行った。
パンなら半斤、魚は1尾を、野菜は残れば新聞紙にくるみ打ち水をして次の日に使った。

魚屋のお兄さんは若くて働き者でなじみ客の人気者だったようだ。
おばさんたちと軽い冗談を交わしながら、どう見ても年端の行かない娘にはまけてくれたので助かった。
「おにいちゃん、こんどめは どっちやったとね」9月27日ー名産品を食べる_d0038294_1455948.jpg
「いまつくっで みてみもんせ」
「あいや~ また男ん子じゃったとね。やっせんかったなぁ」
・・・・・・・
魚屋の若い主には3番目の男の子が生まれたようだ
煮えたぎった油の中に、棒状のつけ揚げが踊っていた。

おばさんたちの賑やかな笑いの意味は後で判った。
by ai-bannri | 2005-09-28 14:35 | 日記・あれこれ