神々の鎮座まします霧島の山々を宮崎県の側から眺めます


by ai-bannri
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カテゴリ:荒磯のうた( 75 )

3日目 4月13日

AM2:00 起きた気配がする。
押入れの戸を開けた所で途方にくれている「トイレはどこだったかな?」
2日ぐらいでは慣れないようだ。灯りをつけてトイレにあんないする。
ーー早く済まして寝てくれーーと心で悪態をついて待つこと10分。

AM5:30 もう一度トイレ。もう目が醒めきったのか居間にいすを押してきて座り編み物を始める。
私の隣でヒトリゴトを言わないでくれ!寝かせてくれ!

7:45 朝食 えんどう豆ごはん、さつまじる、甘塩しゃけを軽く焼いたの。里芋、青菜のふりかけ、ミニトマト2個、牛乳150cc、白湯50cc

8:30 編み物、昨日の続き

9:30 昨日買ったベッドが届く。外の見える玄関脇の部屋に窓辺にぴたりと付けてもらう。
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  引き出しが軽々と開く。早速下着などを篭から出してそこにしまっている。
  ちょっと疲れたとき横になれるのが良い。低いいすに腰掛けてばかりでは身体もつらかろう。
 私も今日からお布団に寝られる。うれしい。

10:00 お茶タイム 日本茶150cc 塩味饅頭1/2、市販のフルーツ入りゼリー1/2

10:15 草もちを作る もち米1キロ、蓬のゆでたのを200グラムほど、小豆餡
      蒸しが足りなくて失敗した。「ぶーっと鳴った」といわれて確かめなかった、母は耳が遠いのに・・・・orz

12:20 昼食 雑穀入りご飯、朝の味噌汁の残り、いろいろ野菜のキンピラ、さつま揚げ
     お茶100cc
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15:00 国分城山公園間に行き山頂を散歩する・
    春霞の中に櫻島がかすんでいる。刈り込んだつつじの赤が鮮やかである


16:00 お茶、今日出来た草もち1個 海老せんべい1枚、コーヒー牛乳180cc

19:00 晩御飯 残り物オンパレード
     豆ご飯 カツオの腹皮のあぶり焼き、冷凍シューマイ、トマト、わかめときゅうり鶏ささ身の酢の物 イチゴ 白湯50cc

20:30 煎茶100cc カステラ

寝る前にあまりお茶を進めるのは止そうと思う。
22:00 就寝
by ai-bannri | 2007-04-13 10:16 | 荒磯のうた

2日目 4月12日

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あまり早く寝ると夜中に起きて万里に迷惑を掛けるからと10時になるまでおきていたが、やはり4時にはトイレに行った。
外が明るいので目が覚めた、もう朝だと言うがダイニングの薄い明かりを外の明かりと思ったわけだ。
もう一度寝てもらう。




自分は7:00起床
7:30 朝食 雑穀入りのご飯、豆腐の味噌汁、いろいろ野菜のキンピラ、カツオの腹皮、イチゴのヨーグルトがけ。お茶80cc コーヒー牛乳150cc

9:15~9:55 お絵かき
昨日「大人の塗り絵」と言う本を買っておいた。よさそうな1ページをコピーにしようとしたら白紙で出てくる。なぬ!コピーはさせない算段だな!
濃い鉛筆でなぞって、拡大コピーにかける

水彩絵の具を使ってお絵かきをする。
私は色鉛筆でいつもやっている(ディサービスで)と文句をいうが修正がきくからこの方が良い。
とてもきれいに完成した。茎のところと花の濃淡をちょこっとつけてやって落款代わりの「み」の字をかきこむ。
完成を祝って二人でお茶 桜餅半分ずつと塩味饅頭、日本茶100cc

手持ちぶたさに見えるので極太毛糸で台所のたわしを編んでもらう

昼ごはん 昨日の残りにうどんを入れて焼きうどん。 トマト お茶80cc

散歩を兼ねて買い物に行く
畳の上に布団では普段と違って立ち居振る舞いに不自由のようだ。
近くのアウトレットの店に格安のベッドがあるので、見に行く。
もしかしたら今日届けてくれるかもしれない。
店内をたくさん歩いて業務用のエレベーターまで若い店員に案内してもらって2階に。
まず目に付くのはフランスベッドの高級品だ。
あと何年使うか分からないものに10万もかけられない、
それに、そんな金はねぇ・・・・無い。

到着が5日ほど先なら2万円のが明日なら35000円で、というわけで明日からベッドを使ってもらいましょう。
ベッドパットやらシーツやら買って合計41500円

そのあと蓬を摘みに行く。3キロほど走って郊外の駐車場の片隅に蓬の密集しているのを見つけた。
もう私は散歩は足りているという母を車内に残して摘む。
かえってお茶タイム
カステラ一切れ、海老せんべい2枚。コーヒー牛乳180cc

ころあいを見計らって日当山温泉の家族湯に行く
7:15 夕食
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さわらの味噌漬け、筍と里芋の炊き合わせ、青菜の煮浸し、庭の野菜のふりかけ(イリゴマシラス入り)桃太郎トマト 雑穀入りご飯 白湯50cc

9:00 お茶100cc 塩味饅頭1個
10:00 就寝
by ai-bannri | 2007-04-12 10:08 | 荒磯のうた

一日目 4月11日

高齢なのに母はめったにトイレに行かない。
カナダ旅行のときはバンクーバーまで一度も機内のトイレを利用しなかった。
長距離のドライブはそのあたりは平気である。
 それなのに!
夜中4時ごろ起きた気配がする。
トイレに行きたいという
昼は8時間は平気なのに夜は4時間かぁ・・

補聴器をはずしているので会話は一方通行だ。
無言で介添えをする。
肝心なところにもどこにも手すりが無いので介添えなしにはすまないのだ。
終わってもひとしきり独り言を言う
寝かせてくれ!

7時起床

母の朝ごはん AM8:00
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軽く焼いたトラウト鮭、ハムとチシャナのサラダ、雑穀入りのやわらかめご飯、ジャガイモとシメジと葱の味噌汁(だし雑魚入り)
ヨーグルト、キーウイとイチゴ、しょうが湯150cc

9:00 テラスよりのところにいすを置いて庭の作業をしているところを見てもらう。

10:00 お土産を持って大家さんに挨拶に行く。(イカナゴの釘煮)
 いろいろと話しかけてくれるが要領を得ない。
サツマイモと青菜をたくさん戴く
そのまま、車椅子に乗せて散歩、小学校あたりの桜がきれいだ
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毎日新聞を買って帰宅
家でとっている読売はお気に召さないようだ。
お茶80cc コーヒー150ccを飲む

昼ごはんはサンドイッチ、(中身は自家製チシャナと生協の無添加ハム、炒り卵)プチトマト、キーウイ、イチゴ 牛乳150cc

14:30 コーヒー牛乳150cc サラダせんべい2枚

15:30 お風呂、日当山温泉の家族湯「清武温泉」に行く。二人で400円
 車を止めるところから5,6歩歩けば湯殿の入り口だ。天然温泉掛け流しで個室だから母の面倒が十分に見られる。大浴場ではこうはいかない。髪も洗ってやった。
夕食の食材を買って帰る。

16:40 桜餅とお茶80cc

19:00 今日のご飯はすき焼、庭で取れた野菜は春菊と葱、大家さんにもらった青菜
  それに、きびなごの刺身をつけた。母は昔を思い出して感激しながら食べた。
 一人当たり10尾ほど。 白湯50cc
by ai-bannri | 2007-04-11 12:08 | 荒磯のうた

4月9日

次女の家の留守番と母の昼ごはん。
夜 兄と会食、梅田の

同じ敷地内に元気な大人が3人も居て同時に、それも予定を組んで用事があって留守番がいないと言うのは自分には考えられないことであるが人手が足りないと言うので、次女の家の留守番と実家のをかねることにする。
小学生の孫をお帰りなさいと迎えてすぐ車に乗せて実家に12:00
、6人の食事を済ませて今度は兄の孫も連れて次女の家に帰る。
子供たちは良く遊ぶのでなんにも面倒は見なくてすむ。
三女のマタニティドレスを縫ったり幼稚園の名札をつけたりしていたら甥の嫁さんが子供を迎えに来た。17:30


いったんは家に帰って駅まで送ってもらってビッグマンの前に行く
本来ならこれは甥の慰労会のはずだったのだけれど、甥の仕事は佳境にはいって徹夜に近い状態で働いている。夕刻にとてもいけないと連絡があった。兄にもキャンセルの電話をしたいところだけれど話しておきたいこともあるので土壇場でいうことにする

私が母を鹿児島に連れて行くことについて長女から、万が一のときに不測の事態になったら取り返しがつかないでしょうといわれていた。
そんなことは百も承知だけれど、承知のうえで決心したことなんだが兄に念を押しておくべぇ・・・

で、お互いになんも責めることはしないと分かりきった返事があった。
そんなことを気にしていたら車椅子使用でニュージーランドあたりまで行けないよな。
義姉の繰言については私が受ける以上の被害(?)があって、「おれは母親の面倒を見てもらっている手前何もいえないのだ」と言う。
だから何年も前から私がするから費用は出してと言っていたのにいざその場に直面したら出来ないものだ。
鹿児島の件については金も無いのにお前がどうするんだと言ったよな。
「がんこ」の料理も酒も美味しかった
ご馳走様

駅から1キロほどは歩いて帰って途中まで迎えに来てもらう。
軽い運動になったのか痛めた腰はちょっとはましだ。
by ai-bannri | 2007-04-10 07:37 | 荒磯のうた

4月10日

寝返りを打つたびに痛めたところが悲鳴を上げて目が覚める
7:00起床
8:30 実家に
旅行の準備があまり出来ていない
義姉が大騒ぎをしながら下着などをセットしてくれる。
この辺が私の理解の範疇を超えるところだ。
義妹に頼むとあらば準備万端整えて茶などは入れて待つところだろうが。
母の魔法瓶を今探して、妹に発見してもらってどうすんねん・・・・orz
母をともなって鹿児島にAM:9:00

9:25吹田IC
11:05 岡山県吉備SA
 チーズケーキとコーヒータイム
13:30 宮島SA
  お昼ごはん 私は和食のランチ。母はミニうどんとカキフライと私の分のおすそ分け
15:00防府の佐波川SA
 意識が朦朧としてきた(腰が痛くて)
 ちょっと休憩させてとパーキングの端に寄せてシートを倒し仮眠をとることにする。
耳の遠い母があたりの景色を見て桜がきれいだよとかここはどこだとか聞く
そんな休憩とちゃうねん・・・・寝せてくれ!
10分ほど仮眠

後はぼちぼち走って
20:00 霧島市の国分に到着

ハンズマンに立ち寄って母が使ういすを購入
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姿勢が落ち着けばなんとも無いが体制を変えたり、重いものを持ったりしたら私の身体が小さい悲鳴を上げる。
このいすも重い。
すぐに組み立てて夕食時に使用する

夜実家に電話、義姉がでる。
何も案ずることは無かったと私のいうことは一行ですむが、
歯の治療と虫歯のせいで頬が痛いのやら膿やら熱やら出た・・・・聞いていたら母の「誰もあらんかーー」と叫ぶ声。
ちょっと失礼と母のところに行き補聴器をはずしてしまってやる。
電話が途中ではもひとつ不満が残るだろうともう一度電話、
夫(私の兄)は毎晩遅い、何をしているのか分からんがというので、夕べは私のせいよと謝る。洗濯の干し方がどうの買い物の仕方がどうのと話は尽きないがこの辺も自分の世界を超えている。夫が自分のパンツを干してくれるなんて、めったに無いことやで・・・
なんてことを言って慰めると、機嫌を損ねて「もう寝ますから」と電話が切れた。
しまった!
慰めたことになってなかった・・・・ヲイ・・・orz
by ai-bannri | 2007-04-10 07:37 | 荒磯のうた

思いそれぞれ

更年期などというと虚偽表示でお叱りを受けるかもしれないが、鬱々と日にちを過ごしていた。
思いがけない寒の戻りで寒いのを口実にさっさと寝て深夜のラジオを聴いている。
歌も話しも思い当たるものや耳に心地よいものばかりで、寝ているのに夜更かしをして、朝がおきづらい。
4キロ離れた日当山温泉に歩いて行くのが日課のようにして、かろうじて引きこもりを免れている。

もうそろそろ、桜も咲くだろう。
ほんとうは、いまごろの九州の桜を母に見せようと今日あたり、こっちにつれてくるつもりだった。
桜は咲かないし、こんな寒さでは具合が悪い。
だって、、ここの暖房具はコタツだけだもの。

自分と姉はは事情があって母とは10年も一緒に暮らしていない。
義姉は40年以上もともに暮らしている。
正月に「もうすぐお姉ちゃんの誕生日だね」と話しかけたら、1月の亡姉の誕生日ではなく、2月の義姉の誕生日の話になった。
自分の産んだ子の誕生日を忘れたのかよ。
まぁ。それは良いのだけれど。
実家の繁栄は自分の内助の功によると母が思っているのに、兄たちはさほど感じていないところに私の「憂鬱」がある。
母は老後は息子の世話になって当然と思っているが、兄たちは親の扶養は等分にと・・・・は思っていないだろうけれど、訴えるところは似たようなものだ。

義姉が準備した昼のメニューがあまりにも貧弱なので、一品二品を持っていくうちに、実家のメニューも増えていった。
「もっと作れゴルァ~」とプレッシャーをかけていたのかもしれない・・・・orz
4人で食べるんだからみんなそろって「いただきます」を言えば良いと思うけれど、てんでんばらばらに手を合わせて黙々と食べる。
おまけに途中でふと用事を思いつくと中座してそれをする。
お持たせのご飯をたべながらほっとかれたような憮然とした思いになる。
私が持参したおかずを食べながら自分もそれを作ったことがあるとえんえんと話す。
なんとコメントしてよいか途方にくれて、そんな大変なことをしている義姉をねぎらって、褒めている。

大阪に暮らして実家に日参した方が良いかもしれないが(安上がりだ)長丁場に神経が耐える自信はさっぱりない。

あまりにも夫が無神経だとこと細かく言うのでくだんの夫に「もっと思いやりをもって」と進言したら「告げ口をした」とえらい怒られた。
なんだと~
あんたの夫は私の兄ちゃんやで・・・・


姑を在宅介護していたときはチョコチョコとショートステイを利用して羽根を伸ばしていた。
でも、彼女の認知症は変わっていて、家族が食べさせないとものを食べないというものだったので、毎日手料理を持って通ったものだ。
でも、まぁ楽だった。
自分の親はとうに特養あたりに入っているくらいの状態だけれど、出来るなら入れたくない。
MRSAやノロウイルス、ノルウエー疥癬などの院内感染は避けられないからだ、
あした、大阪に帰って来週、ちょっと旅行をしましょうといってつれて来る。
荷物があるので車の移動だけれどどこで一泊しようか。


この何日かのうちに「栗野温泉」日当山温泉のいくつかに出かけた。
写真がいまいちなので、次に行ったときUPする。
by ai-bannri | 2007-03-22 02:01 | 荒磯のうた

だましだまし・・

三女に車を貸したら婿殿が「エンジンがかかりにくいですよ」と言った。
かからないことは無いのでそのうちにと思っていたら、いざというときにバッテリーがあがってしまった。
お昼ごろに大阪を発ったらあまり疲れないので今度もそうしましょうとエンジンをかけようとしたら2,3度セルは動くもののあとはびくともしない。
自動車保険とクレジットカードにロードサービスがついているので、クレジットカードのほうを使ってロードサービスを呼ぶ。
所要時間およそ30分。

そのほかのチェックもかねて関西マツダにゆく。
オイルを交換してバッテリーも変える。それに
いろんなところ仁ガタがきていた。
部品を取り寄せるのに3時間待ち。
昆布茶とコーヒーとお茶を出してもらった。
で、結局6時30分。
部品と修繕費で49000円
いったんは帰って出直そうと思ったけれどそのまま西に向かう。

夜に出発するのはとても疲れるんだけれど、
まぁ、なんとか着きました。

車も古くなったのでだましだまし、いたわって使わなくっちゃ。
by ai-bannri | 2007-03-10 21:50 | 荒磯のうた

マグカップ 2種

昨年の秋にここに来たときは愛車につめるだけの荷物を持ってこっちで大きめの冷蔵庫を購入したぐらいで、ほとんど家具はない。
100円ショップや薄っぺらなスノコ板で作った食器棚に不ぞろいな皿や茶碗が置いてある。
友達も一人か二人なら間に合うけれど、先月ここで新年会をしたときはちょっとあわてたなぁ。

コーヒーカップがない
たった5人なのに。
デミタスカップや湯のみにコーヒーを入れてあれこれいい訳をすると友人の一人が
「今度来るときの手土産はコーヒーカップだね」
う~ん・・・・あんまりほしくもないけれど・・・

薩摩焼の里串木野の美山で陶器祭りがあったときに内側にもみじの葉を一枚描いたマグカップを一つ買った。
染付けに少し難があって半額だった、けど薩摩焼きだ
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薩摩焼特有の細い貫入(カンニュウ)があって形も程よくて気に入っている。
でも紅葉の模様は今の季節には寂しいかな
などと思って大阪の家の近くのリサイクルショップに行ったら、マグカップを見つけた。
好みのノリタケやマイセンなどもあったけれどちょっと高くて手が出ない
それでも良い感じのマグカップ2個を買った
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写真写りはいまひとつだけれど実物はもっといい

いつでもお茶を飲みにいらっしゃい。
by ai-bannri | 2007-02-15 20:36 | 荒磯のうた

哀しい人

斎場からいったん帰ると精進落としの膳が整っていた。
高脚膳が向かい合わせにおいてあってそれぞれがてんでに席についてゆく。
自分たち3人は入り口近くに場所を取りひとつ空いたところに甥の妹を呼んで座ってもらった。
甥の妹も自分の母親が離縁されているから遠慮しているのだ。

「え、お一人ですか?」という声がしてそこを見れば一人取り残された故人の妻に式場の従業員が同情のことばをかけている。
誰も一緒に食事をしてやろうとは思わないらしい。
彼女の兄や姪もいるのにどうなっているのだ。

私のところへいらっしゃいと呼ぶけれどもそれも具合が悪いらしい。
じゃ、そっちへ行くわと甥の妹には「せっかく一緒に食べようと思ったのにごめんね」と声をかける。
ほんとにごめん!

亡き人の妻は夏に会ったとき以来ずいぶん痩せているので「どうしたの」ときくと「気疲れでご飯がのどを通らないのよ」と信じられないことを臆面も無くいう。
嘘だろう。
今だって男でももてあます量のお膳を平らげているではないか。
糖尿病も心配なんだからその体重はキープしたらいいわね。
病気になっても見舞いには行かないからね。
「ううん、万里さんならきっときてくれるよ」
などと、不謹慎なおしゃべりをしていると甥もきてくれたので
「お母さんなんだから可愛がってやってね」とかなえられそうも無いお願いをする。
by ai-bannri | 2007-02-06 22:24 | 荒磯のうた

甦る精霊

前日はファミリアについている古いナビは助けにもならず、駅周辺の狭い路地に入り込んで冷や汗をかいた。
同乗者が実兄だったからよかったものの義姉がいたら彼女の不安がる言葉が気になって車体をこすっていたかもしれない。

二度目なのでスムースに着いた。
義兄の叔母さんたちとは姉の結婚式以来なので顔を見ても記憶にすらないが
「長いご無沙汰」を申し訳ないと挨拶をする。
亡くなった義兄の嫁様はどうも通夜の「夜伽」をしなかったたらしい。
みなが揃うころあらわれて立ったまま軽い会釈で挨拶を済ましている。
義兄の妹のKちゃんが、親戚の方に挨拶をしてと促すと「もうしました」

義兄の遺志なのか甥の意向なのか身内だけの告別式を気遣って甥の叔父が、
「簡素な式はこんないきさつで・・・・」と私に説いている。
自分はそんなことはまったく気にはしないので、今日思い出した義兄の母さまから聞いた話をする。40年も昔に聞いたことだ。
「あなたたちのお父様はいよいよ命がはかないと思われたとき、天候ばかりを気にされて晴れておれば今死ねば道中が楽だと、空が荒れれば列席者に不自由をかける」と、葬式にこられる方の都合ばかりを案じておられたとお母様から聞いておりますよ。
長患いをされたお兄さんが簡素な式を希望されたのはかつてのお父様のお気持ちと同じでしょうねと話すと、
他人(ひと)に気を使っていた父君を思い出されてしばしは無言であった。

なぜこんなことを思い出したのだろう
きっと今日会った義兄の叔母さんがあまりにもかのひとに似ていたからだろうか。

30人ほどの人が丁重に香を手向けても一時間ほどで棺の蓋は閉ざされて野辺の送りになった。

河内と大和の境の山の頂近いあたりにある斎場で荼毘に付されてその白い骨を拾って小さな壷にいれる。
今頃は姉の迎えを受けているかなと思えば甥に不幸を知らされた夜ほどの涙も出てこない。
甥の大きな手に若々しい手を添えて骨を拾って壷に移す姉の姿を見た。
by ai-bannri | 2007-02-05 01:58 | 荒磯のうた