神々の鎮座まします霧島の山々を宮崎県の側から眺めます


by ai-bannri
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むなしい心

草もちのために蓬の柔らかいところを選んでいる時に母の手から葉がこぼれて床に落ちる。
おぼつかない手で拾おうとするので「後で箒で掃いてきれいにするからいいよ」と声をかける。
母「習慣になっているんよ」A子さんに怒られるから。

10ヶ月ほどまえに、母の様子が大変だというので出かけてみたら、ご飯粒やパンくずをよくこぼす、ということだった。
理解の出来ないことだ。高齢者はそんなものだろう。
次の日に「今日はおばぁちゃん手製のまき寿司をもらった」と次女がいう。
料理がまだ出来るほどなら良いじゃないかと気に留めない妹を不満に思ったのだろうか、実家に行けば絶えず聞かされる。

40年以上も家事を一手に引き受けて弁当を作り、靴を磨いてハンカチにアイロンを当て、3人の乳飲み子にミルクを与えてオムツを洗い、幾千粒のご飯粒を拾って何百回のよだれをぬぐってやった報いがこれかとむなしくなった。
拾ってやればいいじゃんといおうものなら部外者には分からないのよという。

姑などは女神のような人でもいないほうが良いので義姉の気持ちは1/10ぐらいは分かるけれど同じ言葉で兄が言うのは許せない気持ちだ。
気がつけば拾ってやって見舞いに来る妹には「嫁さんが文句をたれるけれど気にするなよ」といってほしい。
義姉の不平不満を聞くだけなら少しは耐えられかもかもしれない。

ある日、細かいお金を持っているか?と母が聞くので、あるよと100円玉を1枚渡したことがある。
A子さん(義姉)にカステラを買ってきてもらったので払うのだという。
え?母のおやつは家族の食費のうちではないのか?
イカナゴの釘煮もおばぁちゃんしか食べないからおばぁちゃん出してと600円受け取ったという。
年金をもらっているから母だけが食するものは母の支払いになっているらしい。


高い給与をもらって法外な退職金をもらって平均以上の年金を受けているのは自分だけの功績なのか。
母の貢献は何も無かったのかとそれを聞いてむなしくなった。

手土産にもっていったおはぎをみやって「これはあんたにもらうけれどすまんね」という。
土産だから当たり前だよ。

私の思いが変なのだろうか、ここに来てくれた人はどう思う?

先々週、頼まれて留守番をしに行って用を済まして帰ろうと玄関に出たまさにその時に義姉が帰宅した。
持参したスープの仕上げのことなどを2,3言おうと口を開きかけたら聞く耳もあらばこそ、洗面所に入り込み掃除を始める。
どうしたのと問うと「ゆうべおばぁちゃんがここで痰をはいてそれが引っかかっているのよ」とごしごしごし・・・。
ま・・・・といいかける私に畳み掛けるように高齢者というものは喉が弱くなって痰も詰まるしと医学的講釈や自分がしてやったことや夫は無関心なことをえんえんという。
私は反論も出来ず割って入り込むことも出来ず「この人は夫の妹に何を求めているのだろうと」ぼんやりと考えていた。
「おかぁさん、もう帰るよ」と頼んで一緒に用事をしてもらった次女の声でやっと別れを告げられた。
持参した春キャベツのスープは美味しかったかまずかったか誰も今になっても何も言わない。



鹿児島に来て3日目のきのう「A子さんからなにか(安否を問う)電話でもあったか?」と母が聞く。
2泊で帰ると宣言していたので心配していると思ったのだろう

「何にも無いよ、誰からも」
兄は私の「メールは届きましたか」に返信はあった。「届きました」
母はしばし無言であった。
そして、「ベッドを買うお金はまだあるか」と聞いた
「まだ一杯残っているよ(安いベッドなら買えるよ)」

みんな疲れているんだろう
私は腰がまだ痛い。
by ai-bannri | 2007-04-13 17:27 | 荒磯のうた