神々の鎮座まします霧島の山々を宮崎県の側から眺めます


by ai-bannri
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時の流れは容赦なく

恩師にお会いするのに自分がカーナビに助けられて行くのも良いが、友人が案内するというので、職場である大学によった。
連絡を入れるとじきに来てくれたのだが、その姿を見て驚いてしまった。
足を痛めたらしくまっすぐには立てない状態だ。
尋ねるのもためらわれたが、Yさん・・・足をどうかなさったの?と声をかける
「そうなんだよ、ヘルニヤ」と笑いながら答えてくれる
思い火鉢のようなものを抱えたときに痛めた、今は痛さにはずいぶん慣れた。
母のために家に付けた手すりが自分のために役立ったよ・・・・

なんと答えて良いか分からない。以前肉離れをして家の中を這って動いたことがあるが、そんなものの比ではないだろう。
運転には支障がないという。
連れられて近所にあるケア施設におられる先生の部屋を訪ねることにする

先生は海軍に働く軍人の妻だったが、夫は戦死して幼い子二人を抱えて夫の故郷に帰り、地元の中学校で家庭科の教鞭をとって定年まで働かれた。
50歳を超えてから車の免許も取り養護学校に転勤の内示があったときは高知大学の通信制の大学に入り専門分野も学ばれた。
定年後は相談員をされたり老人クラブのゲートボールの指導もしたりされていた。
10年前には胃癌を患って胃はその体には無い。
いきいきと活動されていたので同じぐらいの年の母よりもうんと若く見えていたのに、加齢の波は容赦なく、背中は曲がって普通に歳をとってしまっている

とても喜んで私を迎えてくれた。
家庭科の成績にえこひいきはしてくれなかったけれど、寝たきりの祖母と姉と暮らしていた私に母のように接してくれた。
でも、
「あんた達は、頭が良かった・・・姉さんはとても良かった」は無いと思うよ
友人が「比べるなよ」と苦笑いしていた

良いけれどね、ほんとのことだから
by ai-bannri | 2005-09-06 07:59 | 日記・あれこれ